司法書士の一番のメイン業務は、不動産の売買の「決済業務」
売主から買主への不動産の名義の変更と、抵当権をつける登記がその主な内容。
仕事内容もパターン化していてそれほど手間はないし、報酬もそれなりになる。
司法書士としては、いわゆる「おいしい」仕事です。
でも、私たち「とき司法書士法人」は、この「決済業務」をほとんどしていません。
なぜか?
それは、私たちがお客様としっかり向き合いからです。
「決済業務」 お客様と会うのはわずか1時間?!
そうなんです。
決済業務は、お客様と向き合うことが少ないのです。
不動産の売買の決済業務は、銀行や不動産から司法書士事務所に連絡が来て、やりとりは多くが銀行の担当者や不動産会社の担当者。
主役であるはずのお客様とは、不動産の代金支払日(決済日)当日、ほんの1時間だけ顔を合わせる、ということも少なくありません。
あなたがご自宅を購入された経験があるなら、銀行の融資実行日(不動産の代金支払日)に、銀行の会議室に行って、はじめて顔を合わせた真面目そうな人がいませんでしたか?
たくさんの書類を持ってきて、「ここにハンコを押してください」くらいしか会話をしなかった人。
その人が司法書士です。
(実際、真面目の人がほとんどです)
そして何十万円もの請求書を持ってきたと思います。
(その半分くらいは登録免許税ですが)
そしてその司法書士とはそれっきり・・・
お客様からすると、「あの人誰だっけ?」ということも。
決済業務は、主に不動産業者や銀行の担当者とやりとりするだけですので、ともすると、本来のお客様の都合より、不動産業者や銀行の担当者の都合を優先させることになりかねません。
これでは、誰がお客様かわかりません。
我々は、そのような仕事の仕方はしたくないのです。
お客様にしっかり向き合い、お客様のために仕事がしたいのです。
相続業務はお客様としっかり向き合える
一方で相続業務は違います。
お客様から直接連絡をいただき、直接お会いすることができます。
大切なご家族を亡くされてのことですから、お客様も多くの思いがあります。
お話しいただけるのであれば、そのよう思いも、じっくりお聞きします。
お客様それぞれ事情が違いますので、もちろん多くの手間がかかります。
不動産の売買の決済業務のように、効率よく「右から左」とはいきません。
それでも、相続の業務はとてもやりがいがあります。
お客様と一緒に悩み、考え、ときには、一緒に泣いたり、笑ったり。
このように苦労しながらお客様としっかり向き合って、業務が完了したときは達成感があります。
お客様から感謝されることも多いです。
(実は、お叱りを受けるときも、時々ありますが・・・(反省))
苦労も多いですが、やりがいがあり、お客様とも深く関わり、私たちも成長できるのが、相続業務です。
相続業務の他には、成年後見や、家族信託、遺言の業務なども、お客様と向き合える業務です。
これらの業務に我々は、情熱を持って取り組んでいます。
そして、相続業務やそれらの業務を通じて、お客様にしっかり向き合い、
お客様の不安を安心にかえるお手伝いをしていきたいと思っております。
司法書士 山田 祥